主要OTA一覧をチェック！各サービスの手数料や特徴とは？

「集客力を上げるためにOTAに登録したいが、たくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない」 「各OTAの手数料は、いったいどれくらい違うのだろう？」 「自社の旅館のコンセプトに合ったOTAはどれだろうか？」

ホテル・旅館の経営者様にとって、OTA（オンライントラベルエージェント）は、今や集客に欠かせない重要な販売チャネルです。しかし、その種類の多さや、それぞれの手数料、特徴の違いに、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

OTAは、それぞれが異なる顧客層や強みを持っています。手数料の高さだけで判断するのではなく、自施設のターゲット層と各OTAのユーザー層が合致しているか、施設のブランドイメージを損なわないかといった、多角的な視点で選択することが、収益を最大化する上での鍵となります。

この記事では、国内・国外の主要なOTAから、特定の分野に特化したOTAまで、合計27サイトの手数料と特徴を一覧で分かりやすく比較・解説します。

OTAとは

OTAとは、「Online Travel Agent」の略で、インターネット上のみで旅行商品の取引を行う旅行会社のことです。店舗を持たず、ウェブサイトやアプリを通じて、宿泊施設や航空券、パッケージツアーなどを販売しています。利用者は、時間や場所を問わずに、複数の宿泊施設を比較検討し、簡単に予約・決済ができるため、旅行計画における主要な情報源・予約手段として広く普及しています。施設側にとっては、自社だけではアプローチしきれない幅広い顧客層にリーチできる、強力な集客ツールと言えます。

国内OTA一覧

まずは、日本国内の旅行者に強みを持つ、主要な国内OTAの手数料と特徴を見ていきましょう。各社が独自のポイントプログラムや会員組織を持ち、特定の顧客層に対して高い訴求力を持っています。

OTA	手数料率（目安）
じゃらんnet	8.0～12.0%
楽天トラベル	8.0～9.25%（事前決済＋2%含む）
るるぶトラベル	8.0～10.0%
一休.com	10.0%（+事前決済3.5%の場合は13.5%）
Yahoo!トラベル	10.0%（+事前決済3.5%）
ベストリザーブ（宿プラザ）	約9.0%
ふるなびトラベル予約	≒8%
アパ直	約8%
らくだ倶楽部	10.0%
ゆこゆこネット	10.0%（初年度8%の場合あり）
Relux	12.0%（+事前決済2%）
ANA	9.0%（契約内容により変動）
JAL	9.0%
たびらい	8.0%（+1%割増の場合）
ちゅらとく	8.0%（タイムセール時7%）
Ozmall	10.0%
WELBOX	10.0%
WILLER TRAVEL	約8～10%

じゃらんnet

じゃらんnetは国内旅行向けの認知度が非常に高いサービスで、幅広い年齢層から利用されています。 
リクルートグループの他サービスでも利用できる共通ポイントが貯まるため、ポイント重視のユーザーにもアプローチできるのが特徴です。 
提供している情報は幅広く、旅行初心者から上級者までさまざまな層にとって使いやすい環境を整えています。 
掲載されている口コミの数も多く、旅行者にとってどのような施設か判断しやすいのもポイントといえるでしょう。 

運営会社	株式会社リクルート
基本手数料	1名利用時：6％＋ポイント負担：2％ 2名以上利用時：8％＋ポイント負担：2％ インバウンド：12％
事前決済割増	+2％
ターゲット層	幅広い年齢層の国内旅行者、ファミリー層
特徴	●国内旅行と温泉需要に強い ●幅広い年代に利用されている

楽天トラベル

楽天トラベルは楽天市場や楽天カードと連携が可能で、ポイント経済圏を意識する層が多く利用しています。 
宿泊単体に加え、パッケージ旅行やビジネス出張など幅広い用途に対応しているサービスです。 
還元率や利便性を重視するユーザー層から支持を得ています。 
特にポイントがお得になるタイミングは利用者が増えるため、収益拡大が期待できるでしょう。 

運営会社	楽天グループ株式会社
基本手数料	1名利用時：7％＋ポイント負担：1％ 2名以上利用時：8.25％＋ポイント負担：1％ インバウンド：10％
事前決済割増	+2％
ターゲット層	楽天ユーザー、ポイント重視ユーザー
特徴	●出張と観光どちらにも強い ●ポイント重視層に人気

るるぶトラベル

るるぶトラベルはJTBグループが提供しているため信頼性が高く、パンフレットによる情報提供も行っています。 
そのため、紙媒体とインターネットの両方を利用する世代から支持されています。 
観光地・温泉宿に強いことや、地域情報に精通している点が特徴のサービスです。 

運営会社	株式会社JTB
基本手数料	1名利用時：8％ 2名以上利用時：10％
事前決済割増	+2％
ターゲット層	シニア層、中高年層、ファミリー層
特徴	●パッケージ旅行に対応 ●大手宿を中心に紹介

一休.com

一休.comは厳選宿を専門的に紹介するサービスであるため、高級志向のユーザーから選ばれています。 
価格よりも宿泊の質を重視する層から人気があるので、高単価の宿泊施設に適しているでしょう。 
客単価が高く、体験価値を求めているユーザーが多く利用しています。 
審査を通過した厳選宿のみが掲載されており、ブランド力や品質で差別化を図りたい宿泊施設に適しています。 

運営会社	株式会社一休
基本手数料	通常プラン：10.0％ ヤフーパック：13.5％
事前決済割増	+3.5％
ターゲット層	高級ホテル利用者、富裕層、上質思考の旅行者
特徴	●特別感を求める利用者に強い ●ブランド訴求に役立つ

Yahoo!トラベル

Yahoo!トラベルは、一休.comと連携してサービスを展開しています。 
PayPayポイントが貯まるのも魅力といえるでしょう。 
国内のホテル・旅館・ペンションの情報を取り扱っているほか、宿泊予約と交通機関を組み合わせたパッケージ予約も可能です。 
特集や割引セールなども頻繁に行われており、できるだけ安く泊まれる宿を探している方からも選ばれています。 

運営会社	LINEヤフー株式会社
基本手数料	10％
事前決済割増	+3.5％
ターゲット層	幅広い一般層、PayPay経済圏利用者
特徴	●PayPay経済圏利用者に人気 ●Yahoo!関連サービスからの流入が期待できる

ベストリザーブ（宿プラザ）

ベストリザーブ（宿プラザ）はレジャー・ビジネスの両用途に対応しており、旅館やホテルの予約に加え、往復JRチケット付きの「JRコレクション」プランも扱っています。 
お天気保険付きプランなど、ユニークな取り組みも特徴です。 

運営会社	株式会社ベストリザーブ
基本手数料	8％＋ポイント負担：1％
事前決済割増	－
ターゲット層	出張などのビジネス利用者
特徴	●ビジネスホテルの掲載数が多い ●出張需要に強い

ふるなびトラベル予約

ふるなびトラベル予約は地域特化型のサービスであり、ふるさと納税の寄付で得たポイントを利用して宿泊できる独自モデルが特徴です。 
宿泊予約とふるさと納税を一連の流れで行えるため、利用の手間を減らし、効率的に活用できます。 

運営会社	株式会社アイモバイル
基本手数料	8％
事前決済割増	－
ターゲット層	ふるさと納税活用層
特徴	●納税と宿泊を両立可能 ●非日常的な体験を求める旅行者から支持を得ている

アパ直

アパ直はアパホテルブランド以外の宿泊施設でも利用できるOTAです。 
リピーター率が高く、アパポイントが貯まるホテルとして認定されることで、アパホテルブランドの固定ファンを獲得できます。 

運営会社	アパサービス株式会社
基本手数料	8％
事前決済割増	－
ターゲット層	出張ビジネス層
特徴	●出張リピーターが多い傾向がある ●サイトコントローラー「ねっぱん！」特典も用意

エアトリプレミアム倶楽部

エアトリプレミアム倶楽部はハイエンド層を対象とし、高級ホテルや旅館の予約や航空券手配に対応しています。 
価格競争よりも品質や体験価値を訴求したい宿泊施設に適しています。 

運営会社	株式会社エアトリプレミアム倶楽部
基本手数料	10％
事前決済割増	－
ターゲット層	富裕層、中高年層
特徴	●らくだ倶楽部から生まれ変わったサービス ●高級ホテル・旅館向け

ゆこゆこネット

ゆこゆこネットは温泉旅館に強みがあり、温泉旅行を楽しみたいシニア層やファミリー層に選ばれています。 
電話予約にも対応しており、オンライン予約に不慣れな高齢層も利用しやすいのが特徴です。 
安定した中高年層からの需要が見込めます。 

運営会社	株式会社ゆこゆこ
基本手数料	10％
事前決済割増	－
ターゲット層	シニア層、ファミリー層、団体旅行利用者
特徴	●電話での予約にも対応 ●季節型キャンペーンや地方宿を多く紹介

Relux

Reluxは高級宿専門のOTAで、審査制を導入しています。 
掲載には審査委員会の承認が必要なため、一定の品質が保証されます。 
また、KDDIグループであり、auサービス利用中のユーザーに効率よくアプローチが可能です。 

運営会社	株式会社Loco Partners
基本手数料	12％
事前決済割増	+2％
ターゲット層	富裕層、出張ビジネス層
特徴	●au経済圏に向けた施策を行っている ●高級旅館やホテルを中心に掲載

ANA

ANAは航空券と宿泊を希望に応じて自由に組み合わせて予約できるダイナミックパッケージツアーが中心です。 
そのため、多様なニーズに対応しやすいサービスです。 
航空会社直営ならではの信頼性と利便性を備えています。 

運営会社	ANAホールディングス株式会社
基本手数料	9％
事前決済割増	－
ターゲット層	国内外旅行者・出張層、マイル目的のリピーター
特徴	●国内外の幅広い旅行者から利用されている ●ANAマイルが貯まる</li></ul>

JAL

JAL でもANAと同様にダイナミックパッケージツアーを中心としたサービスを提供しています。 
航空会社直結のOTAで、マイル還元率の高さが魅力の一つです。 
国内線・国際線の双方で地方空港へのアクセス網が充実しています。 

運営会社	日本航空株式会社
基本手数料	9％
事前決済割増	－
ターゲット層	ビジネス・観光を兼ねた旅行者層、マイル目的のリピーター
特徴	●地方観光目的とした旅行需要を取り込みやすい ●JALマイルが貯まる

たびらい

たびらいは地域密着型の旅行予約サイトで、地元情報に詳しく、レンタカーや体験予約との連携がスムーズな点が特徴です。 
現地ならではの体験を重視し、旅行全体をまとめて予約したい層から支持されています。 

運営会社	株式会社パム
基本手数料	8％
事前決済割増	－
ターゲット層	ファミリー層、観光を重視する旅行者層
特徴	●地域密着型のサービスを展開 ●レンタカー利用と相性が良い

ちゅらとく

ちゅらとくでは沖縄県民を対象としたサービスを提供しています。 
観光旅行ではなく、県民が近場で非日常を楽しめるよう支援するサービスが特徴です。 
地域密着度が高いサービスを選びたい沖縄の宿に向いているサービスといえます。 

運営会社	株式会社パムローカルメディア
基本手数料	8％
事前決済割増	－
ターゲット層	沖縄県民、地元のリピーター
特徴	●沖縄限定の地元向けサイト ●地元口コミによる集客効果が期待できる

Ozmall

Ozmallは、東京や首都圏の女性をターゲットとする情報誌「OZmagazine」のWeb版サービスです。 
女性を主要ターゲットとしており、美容やエステ、スパ付きの宿泊プランが充実しています。 

運営会社	スターツ出版株式会社
基本手数料	10％程度
事前決済割増	－
ターゲット層	20～40代の首都圏在住の方を中心とした女性
特徴	●ご褒美旅の旅行先として向いているホテルの情報が中心 ●女性客の獲得に役立つ

WELBOX

WELBOXは契約企業の社員専用サイトとして運営されており、福利厚生向けに特化しています。 
ターゲットは企業の福利厚生会員と限定的ではありますが、コストを抑えつつ、安定した集客が期待できます。 

運営会社	株式会社イーウェル
基本手数料	10％
事前決済割増	－
ターゲット層	企業の福利厚生会員
特徴	●福利厚生系OTA ●社員旅行や出張需要に対応

WILLER TRAVEL

WILLER TRAVELでは、高速バスと宿泊を組み合わせ、格安旅行をしたい人をターゲットとしています。 
客単価は抑えめながらも、予約件数を伸ばしやすい傾向があるサービスです。 
価格重視層の獲得に向いています。 

運営会社	WILLER株式会社
基本手数料	8～10％
事前決済割増	－
ターゲット層	若年層、価格重視の旅行者
特徴	●高速バスと宿泊を連携させたサービス ●学生や若年層が多く利用

国外OTA一覧

OTA	手数料率（目安）
Booking.com	約12～20%
Agoda（Ctrip含む）	約12～15%
Trip.com（Ctrip）	約15%
Expedia	約13～15%以上
ホステルワールド	約15%
Airbnb	約15%

Booking.com

Booking.comは、世界最大級の規模を持つOTAとして知られています。 
多言語・多通貨対応に優れており、自社サイトで海外対応が難しい場合に役立ちます。 
インバウンド戦略を検討した際に優先して利用したいサービスともいえるでしょう。 
宿泊施設向けのサポート体制も充実しています。 

運営会社	Booking.com B.V.
基本手数料	12％
事前決済割増	+2.3％
ターゲット層	訪日外国人観光客全般
特徴	●掲載数の多さと多言語対応が特徴 ●インバウンド需要に対応できる

Agoda

Agodaはシンガポールを拠点とするサービスで、航空券とホテルを組み合わせたダイナミックパッケージを中心に提供しています。 
サイト構造がわかりやすく、利用しやすい点も特徴です。 

運営会社	Agoda Company Pte. Ltd.
基本手数料	12％
事前決済割増	－
ターゲット層	アジア圏を中心とした訪日外国人
特徴	●アジア圏からの利用が多い ●価格自動調整により他サイトより安価に表示される

Trip.com （Ctrip）

Trip.com（旧Ctrip）は、訪日中国人観光客に広く利用されている中国最大手のOTAです。 
頻繁に実施されるプロモーションが特徴で、リピーターの獲得にもつながります。 
24時間体制のカスタマーサポートを備えている点も強みです。 

運営会社	Trip.com Group Limited
基本手数料	15％前後
事前決済割増	－
ターゲット層	訪日中国人観光客
特徴	●中国最大手のOTA ●サポート体制が充実

Expedia

Expediaはアメリカ発の大手OTAです。 
幅広い旅行商品に対応したダイナミックパッケージを提供しており、利用者は複数の予約を一度に完結できます。 
欧米を中心とした高価格帯需要の取り込みが期待できます。 

運営会社	Expedia, Inc.
基本手数料	13％～
事前決済割増	－
ターゲット層	欧米圏を中心としたグローバルな旅行者
特徴	●航空券＋宿泊パッケージに強い ●欧米市場での知名度が高い

ホステルワールド

ホステルワールドは、ホステルやゲストハウスに特化した宿泊予約サービスです。 
主な利用者はバックパッカーであり、特に欧米の旅行者から支持されています。 
他のOTAでは取り扱われていない宿泊施設を多く掲載している点も特徴です。 

運営会社	Hostelworld.com Limited
基本手数料	約15％
事前決済割増	－
ターゲット層	バックパッカー、若年層の旅行者
特徴	●利用する年齢層が低い ●安価で長期滞在に強い宿が中心

Airbnb

Airbnbは近年急成長している民泊型OTAです。 
個人宅での宿泊を仲介する形式のサービスであり、一棟貸しの宿泊施設や貸別荘なども対象としています。 
旅行者にとってもホテル宿泊と比べて費用を抑えられる点が評価されています。 

運営会社	Airbnb, Inc.
基本手数料	分割負担型サービス⁠：3％ 固定型ホストサービス⁠料：14〜16％
事前決済割増	－
ターゲット層	個人旅行者、長期滞在者
特徴	●ホストとゲストをつなぐサービス ●住宅宿泊事業者に向いている

アクティビティに特化したOTA一覧

近年、旅行の目的は単に「泊まる」ことから、そこでしかできない「体験（コト消費）」へとシフトしています。宿泊と合わせて、魅力的な体験プランを提供することは、他施設との差別化を図る上で非常に有効です。

アソビュー！

アクティビティ予約に特化した国内OTAで、国内旅行者向け遊び・体験の集客に使えます。手数料構造はプログラムや提携内容により変動しますが、おおむね10〜15%です（契約内容により異なる）。

ACTIVITY JAPAN

同じくアクティビティ特化型OTAで、国内外の旅行者向け体験予約に対応。こちらも10〜15%の手数料が一般的です。

OTAのメリット

次に、OTAのメリットを紹介します。

メリット①ホテル・旅館の認知拡大につながる

OTAの最大のメリットは、その圧倒的な集客力と広告宣伝力です。自社サイトだけでは、その存在を知ってもらうこと自体が困難ですが、月間数千万人が訪れるような大手OTAに掲載することで、国内外の膨大な数の潜在顧客に、自社施設をアピールすることが可能になります。広告費をかけずに、施設の認知度を飛躍的に高めることができるのです。

メリット②インバウンド対策ができる

海外のOTAに登録することは、効果的なインバウンド対策に直結します。これらのサイトは、多言語対応はもちろんのこと、海外で一般的な決済手段にも対応しています。また、各国の旅行者の嗜好や文化を熟知しているため、自施設がターゲットとしたい国の旅行者に的を絞ってアプローチすることが可能です。

自社で多言語サイトを構築・運営する手間とコストを考えれば、非常に効率的なインバウンド集客手段と言えます。

OTAのデメリット

反対に、OTAのデメリットを紹介します。

デメリット①手数料がかかる

OTAを経由した予約には、売上に対して一定の料率の手数料（コミッション）が発生します。手数料率はOTAによって異なり、8%〜15%程度が一般的です。集客力と手数料のバランスを考え、どのOTAを利用するかを慎重に判断する必要があります。OTA経由の予約が増えれば売上は上がりますが、その分、利益率は低下することを念頭に置かなければなりません。

デメリット②価格競争が起こりやすい

OTAのサイトでは、多くの競合施設が同じエリアで一覧表示されるため、利用者は価格を比較しやすくなります。その結果、どうしても価格の安さが予約を決める大きな要因となり、周辺施設との間で価格競争に陥りやすくなります。過度な価格競争は、施設の収益性を悪化させるだけでなく、ブランドイメージの低下にも繋がりかねないため、注意が必要です。

宿夢のOTA活用成功事例

静岡県の旅館（客室数9・客室単価80,000円）

クーポン配布によるコスト負担が問題となっていたが、発行を取りやめてOTA企画を積極的に展開。割引に頼らずに集客を実現し、結果的に売上は向上。経費を抑えつつも安定した予約を獲得でき、OTAを活用した戦略が成果につながった。

沖縄県のリゾートホテル（客室数21・客室単価80,000円）

楽天トラベルで「高級宿」から「最高級宿」へランクアップし、Googleでも5つ星ホテルとして紹介。さらにReluxでは星2から星3への評価改善に成功。主要OTAでの評価が総合的に高まったことでブランド価値が強化され、国内外の利用者からの信頼と認知度が大幅に拡大した。

静岡県の旅館（客室数10・客室単価60,000円）

開業後の集客を強化するため、TAKIBIを含む複数のOTAに情報を掲載。多様なチャネルで露出を増やした結果、幅広い層からの予約を獲得。ラグーンやアークでは1年間を通じて稼働率80％超を維持し、新規施設ながらOTAを通じた安定的な集客基盤を確立することができた。

沖縄県のリゾートホテル（客室数10・客室単価40,000円）

一休での販売ページにおいて写真や説明文を見直し、施設の魅力を引き出す内容に刷新。視覚的な訴求力とわかりやすい表現を取り入れたことで、料金以外の付加価値を打ち出すことに成功。予約数は着実に伸び、売上は従来比約1.5倍へと成長し、改善効果が明確に表れた。

OTAのメリット・デメリットを理解したうえで活用を検討しよう

今回は、国内外の主要なOTAの手数料と特徴について、網羅的に解説しました。OTAは、今日の宿泊業界において、集客に欠かせない強力なツールであることは間違いありません。しかし、数多く存在するOTAの中から、自施設のコンセプトやターゲット層に合致した最適なプラットフォームを見つけ出し、手数料と集客力のバランスを考えながら戦略的に活用していくことが求められます。

「どのOTAに、どのようなプランを出せば、最も効果的に収益を上げられるのか」 「手数料を払いながらも、利益率を確保するにはどうすればいいのか」 「自社サイトからの直接予約を増やすための具体的な方法が知りたい」

このようなOTA戦略の策定は、非常に専門的で、複雑な分析を要します。もし、自施設だけの力で最適な戦略を立てることに難しさを感じているのであれば、専門家の知見を借りることも一つの有効な手段です。

私たち宿夢は、旅館・ホテル業界に特化したコンサルティングサービスを提供しています。 これまで培ってきた豊富な経験と、マーケットデータに基づいた客観的な分析力で、貴施設にとって最適なOTAの選定から、収益を最大化するための販売戦略の立案、自社サイトの強化策まで、一貫してサポートいたします。競争の激しい市場を勝ち抜くためのパートナーとして、ぜひ一度、私たちにご相談ください。