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2025.10.31

ホテルの集客に効果的な面白いアイデア8選!注意点も確認

宿泊業界は競争が激しく、近隣施設と顧客を奪い合う状況にあるホテルも多くあります。
自施設を選んでもらうためには、他のホテルとの差別化が欠かせません。
そのためには、他施設にはない独自のアイデアを取り入れることが重要です。

しかし、「具体的に何をすればよいのかわからず、実行に移せない」と感じている方も多いでしょう。
本記事では、収益向上やブランド強化を目指して面白いアイデアを実践したい方に向けて、おすすめの方法を紹介します。

この記事では、どのような方法で差別化を図れるのかを理解できるほか、実践時の注意点も把握できます。ぜひ参考にしてください。

ホテルが面白いアイデアを出すことの重要性

そもそも、「面白いアイデアを考えなくても、丁寧な宿泊サービスを提供するだけで十分ではないか」と考える方もいるでしょう。
しかし、ホテルが面白いアイデアを出すことは非常に重要です。
これには、主に3つの理由があります。

①収益の増加につながる

面白いアイデアを出し、それを実施していくことで収益の向上が見込めます。
自施設ならではの強みを活かしたアイデアを取り入れることで、話題を生み出せます。

どのような要素に魅力を感じてホテルを選ぶかは人それぞれです。
たとえば、地域と連携したイベントを実施すれば、それをきっかけに自施設の認知度が高まる可能性があります。
このように、宿泊以外の付加価値を提供することで、単価アップが期待できます。

結果として、空室リスクの軽減にもつながります。
これまでとは異なる取り組みに力を入れることで、自施設にとっての強みともいえる部分が見えてくることもあります。
これは、安定した収益のためにも重要なポイントです。

②ブランド価値を向上できる

自施設の特色を活かした独自のアイデアを取り入れることで、ブランド価値を高められます。
実際にホテルを利用した方がその評価を口コミなどで広めてくれれば、口コミから新規顧客の獲得につながることもあります。

他の施設とは異なる特別な体験を提供することで、SNSでの投稿や、よい口コミを獲得しやすくなるでしょう。

ユニークな取り組みは印象に残りやすく、他者に共有したいという気持ちを喚起します。
口コミで話題のホテルになれれば、ブランド価値が高まり、集客につなげることが可能です。

③顧客満足度の向上を実現できる

顧客満足度を高めるためには、ホテル独自のアイデアを考案することが重要です。
ホテルに宿泊する方は快適に泊まれることを求めていますが、他にも記憶に残る体験や感動を提供できれば、顧客満足度向上が期待できます。

もちろん、顧客満足度向上につながるようなアイデアを実践できた場合の話です。

ただし、他のホテルが行わないような奇抜な取り組みを実践するだけでは、印象に残っても良い口コミや顧客満足度の向上にはつながらないことがあります。
顧客満足度を高めるには、利用者のニーズを正確に把握し、それに応えることが重要です。
必ずしもコストをかけなければできないことではありません。
工夫次第でコストを抑えつつ、顧客満足度を高める独自のアイデアを考え、実践していきましょう。

ホテルの集客力を向上させる面白いアイデア8選

ホテルの集客力を高めるためにはどのような面白いアイデアがあるのか確認していきましょう。
ここでは、おすすめの方法を8つ解説します。

①インフルエンサーマーケティングを活用する

近年、インフルエンサーを活用したマーケティングを取り入れる施設が増えています。
SNSで発信力の高いインフルエンサーに協力を依頼し、自施設の魅力を効果的に発信しましょう。
フォロワー数だけで判断するのではなく、旅行や宿泊施設の紹介に特化したインフルエンサーを選ぶことが重要です。
旅行系の情報を発信しているインフルエンサーのフォロワーは、旅行や宿泊施設への関心が高いといえます。
そのため、旅行系のジャンルに特化したインフルエンサーにSNS上で情報を発信してもらうことで、大きな集客効果が期待できるでしょう。

また、実際に自施設を体験したうえで、体験レビューとして紹介してもらえば、自然な宣伝につながります。
通常の広告よりも自然な形で受け入れられやすい点が、インフルエンサーマーケティングの特徴です。
フォロワー数が多く、かつ施設のターゲット層に合ったインフルエンサーを選びましょう。

②SNSで魅力を発信する

ホテルにとって、SNSは集客のために欠かせないツールの一つとなりました。
気になるホテルを見つけた際、どのような料理やサービスが提供されているのかSNSで検索する方も多くいます。

そのため、自施設の魅力をSNSで発信することで集客が可能です。
実際に宿泊した利用者による口コミ投稿も有効ですが、ホテル自らがSNSを運用して情報を発信することも重要です。
そのほうが公式情報としての信頼性が高まります。

SNSでは写真や動画の「映え」が重視されるため、視覚的に印象を与える投稿を心がけましょう。
「当ホテルの夕食例です」と写真を投稿するよりも、「1泊2日の癒しプランで提供している地元食材を使ったメニューです」といった具体的な説明を添える方が効果的です。

また、ホテルで働くスタッフをSNSに登場させることで親近感を覚えてもらうこともできます。

③季節のイベントを開催する

季節と関連付けたイベントを開催するのも効果的です。
季節限定の企画は、宿泊者に特別な思い出を提供します。

たとえば、以下のようなイベントが挙げられます。

【季節のイベント例】

  • 春のお花見プラン
  • 夏のビアガーデン
  • 秋の紅葉ライトアップ
  • 冬のイルミネーション

魅力的なイベントを開催すれば、そのイベントを目的に来訪する利用者の獲得につながります。
イベントの評判がよければ、次回開催時もリピーターとなってくれることも期待できるでしょう。

各種イベントは、閑散期の集客対策としても有効です。

④バーチャルツアーを開催する

ホテル選びで失敗しないよう、事前に詳しく情報を収集する人も少なくありません。
そうした利用者に向けて、360度カメラを活用したバーチャルツアーを提供すると、安心感を与えられます。

たとえば、客室やロビー、レストランなどを自由に見学できるコンテンツをホームページ上に設置してみてはいかがでしょうか。
写真や動画のみの紹介に比べ、ホテルの雰囲気が伝わりやすくなり、利用者は自身の希望に合うか判断しやすくなります。

ただホテルの内部をすべて紹介するのではなく、ターゲット層が知りたいと思われることやホテルが伝えたい魅力などをあらかじめ明確にしてから制作しましょう。
専門業者に依頼する方法のほか、バーチャルツアー作成ソフトを使って自作することも可能です。

⑤パッケージプランを提供する

宿泊と体験を組み合わせたパッケージプランを提供することで、顧客満足度を高められます。

【パッケージプランの一例】

  • アウトドア体験と組み合わせたアクティブなプラン
  • 地元出身の観光ガイド付き宿泊プラン
  • 温泉とエステの両方を楽しめるリラックスプラン
  • 特別なディナーが楽しめるカップル記念日プラン
  • スパ・アフタヌーンティー付き女子旅プラン

記念日やお祝いの旅行を計画している人には、特別感のあるパッケージプランが好まれます。
他に、長期滞在割引や日にち限定のお得なプランを作るのもおすすめです。

「自分にぴったりのプランだ」と感じてもらえれば、より魅力を伝えやすくなります。

⑥地域密着型のプランを提供する

ホテルを探す人の中には、その地域でしかできない体験を求めているケースもあります。
そこで、ホテル近隣地域のローカルビジネスと協力する形で実現できるプランを提供するのもおすすめです。

地元の酒蔵見学や伝統工芸体験など、地域の特色を活かした多彩な企画を展開できます。

【地域密着型プランの一例】

  • 地元食材堪能プラン
  • 地元カフェを巡るツアー付きプラン
  • 地酒が楽しめる蔵元とコラボしたプラン
  • 花火大会などの地域イベントと連動したプラン
  • 地域農園での収穫体験セットプラン

地元食材を堪能できるプランは、ホテル単独でも実践しやすいアイデアといえます。
自治体や観光協会に呼びかけ、他のホテルと連携して大規模な地域密着型イベントを開催するという方法もあります。

⑦コワーキングスペースを設ける

宿泊者にとって、コワーキングスペースの有無が宿泊先選びの決め手となる場合もあります。
ビジネス客のニーズに応えるため、コワーキングスペースを設けるのも面白いアイデアです。

宿泊者が快適に仕事をしやすい環境を整えることで、長期滞在者を呼び込むこともできます。
単に作業できるスペースを確保するだけではなく、高速Wi-fiや電源設備を用意しましょう。

空いているラウンジや食事時間外のレストランをコワーキング用途に活用すれば、既存設備を有効に使えるため手間を抑えられます。
宿泊者以外も利用できるようにすれば、さらなる収益につながります。
宿泊者以外にもコワーキングスペースを開放する場合は、仕事帰りにレストランやバーを利用できる仕組みを設けるのも有効です。

⑧リピーター向けの特典を用意する

新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの増加につながるアイデアを取り入れることも重要です。
一般的に新規顧客を獲得する場合は広告費がかかりますが、リピーターであれば低コストで集客できるため、収益向上につながりやすくなります。
大切なのは、滞在中の満足度を高めることです。

それから、リピート利用で得をする仕組みを作るのもよいでしょう。
たとえば、宿泊回数に応じて割引したり、次回利用可能なクーポンを配布したりするのもおすすめの方法です。
会計時に割引券を渡すほか、お礼メールで次回利用可能な割引コードを送付したり、アンケート回答の特典としてクーポンを提供したりする工夫も有効です。

ホテルが面白いアイデアを出す際のポイント

ホテルが独自のアイデアを考案・実践する際には、いくつか確認すべきポイントがあります。
以下の5つをチェックしたうえで面白いアイデアを形にしていきましょう。

ポイント①自社の強みと弱みを明確にする

まず整理すべきなのは、自社の強みと弱みです。
自社の強みを活かしたプランを企画することで、他社にはない魅力を打ち出せます。
料理の種類が豊富であったり、温泉の質が素晴らしかったり、景色が美しいといったように、強みとしてアピールできるポイントはさまざまです。

自社のターゲット層に響きやすい強みを打ち出しましょう。
立地・規模・設備だけでなく、接客やサービス面の強みと弱みも明確にすることが大切です。

一方で、自社の弱点となっている部分は、何らかの形で補う工夫が必要です。
たとえば、アクセスが不便な場合は、送迎サービスを強化するなどの対応が有効です。

ポイント②ターゲット層を明確にする

ターゲット層については、あらかじめはっきりとさせておくことが重要です。

すべてのユーザーにとって魅力を感じられるようなアイデアを考えるよりも、ターゲット層により深く響くようなアイデアを取り入れることで成果につなげやすくなります。

たとえば、若年層をターゲットとするならSNS映えする料理や空間づくり、シニア層なら癒しを重視したプランなど、どの方向性で企画を考えるべきか判断しやすくなります。
ターゲット層を明確にしないままでは、方向性の異なるアイデアを組み合わせてしまい、結果として誰にも響かない施策になるおそれがあります。

ポイント③競合を分析する

ホテルを探すユーザーは、周辺のホテルと比較しながら検討することが多いため、競合を分析することも欠かせません。
競合他社を分析した結果、競合では弱みとなっている部分が自社では強みであることが発覚するケースもあるはずです。
競合との差別化を図りやすい要素といえます。

一方で、自社にとって強みと感じる部分が競合にとっても強みであり、競合がその強みを活かしたサービスやプランを提供している場合は、注意が必要です。
同様のサービス・プランを始めても十分な効果が得られない可能性があるばかりではなく、競合を真似したと思われてしまう恐れもあります。

競合が取り組んでいて自社がまだ実施していない施策がある場合は、単なる模倣ではなく、自社の強みを活かした形で検討しましょう。

ポイント④ストーリー性を重視する

ホテルの歴史や地域の伝説などと結びつけ、ストーリー性を重視したアイデアを検討するのも有効です。
たとえば、ホテルの看板料理を提供する際に、単に「看板メニュー」と紹介するのではなく「創業当時から変わらない歴史ある料理」として打ち出す方が印象に残ります。

プランやホテルの魅力・特徴などを紹介する際もストーリー性をもたせましょう。
その際は、ターゲット層を明確に意識することが大切です。

たとえば、ホテルに置かれている上質な家具を紹介するにしても、ターゲットによって響きやすい紹介方法が変わります。
シニア層がターゲットの場合は「SNS映えする美しい家具」ではなく「地元の職人が手がけた高品質な家具」と紹介するといった表現も効果的です。

ポイント⑤SNS映えを意識する

近年はSNSでホテル情報を探す人も多いため、SNS映えを意識した取り組みも重要です。
お客様が思わず写真を共有したくなるような企画を立てることがポイントです。

思わず写真に撮りたくなる美しい料理や誰かに紹介したくなるユニークな取り組みがあると、SNSで拡散されやすくなります。
ホテル内にフォトスポットを設置すれば、自然にSNSで紹介されやすくなります。

撮影しやすい環境を作ることも重要です。
撮影するにあたり周囲にある他のものが写りこまないようにする、周辺を明るくして美しい写真を撮影できるようにするなど、工夫しましょう。

ホテルが面白いアイデアを出す際に気をつけるべき点

面白いアイデアを思いついても、それをすべて実施すれば集客につながるとは限りません。
中には、実現が難しいものや過大なコストがかかるもの、安全性や法的な問題を伴うものもあります。

これらを無視して実施すると、逆効果になるおそれがあるため注意が必要です。
ここでは、面白いアイデアを出す際に気をつけるべき点について解説します。
従業員から幅広くアイデアを募る場合も、以下の4つのポイントを共有したうえで意見を出してもらうよう促すことが大切です。

①実現の可能性

まず、実現可能なアイデアの検討が大前提です。
たとえば、仕入れルートを確保しないまま「松茸食べ放題プラン」を企画するのは現実的ではありません。

また、従業員の数が不足しており十分な人手が確保できないホテルで、非常に手間のかかる施策を実施することも現実的とはいえないでしょう。
一見魅力的に思える企画であっても、それを実現するために従業員へ過度な負担がかかることは避けなければなりません。

そのアイデアを強行すると、従業員に不満が生じ、離職につながるおそれもあります。
実現の可能性を考える際は、設備や予算、対応する人員、必要なノウハウなども含めて総合的に検討が必要です。

経営陣だけで判断せず、現場スタッフの意見を確認することも重要です。

②コスト

魅力的なアイデアを思いついたとしても、それを行ううえでコストがかかり過ぎる場合は問題になります。
費用をかけてでもそれに見合う収益性を確保できれば、実施する価値があるといえるでしょう。

しかし、どの程度の収益性が得られるかわからない状態で莫大なコストをかけなければ始められないアイデアを取り入れるのはリスクがあります。
コストについて考える際は、単体ではなく、全体でかかる費用を明確にすることが重要です。

たとえば、新しい料理を提供する場合は、食材費だけではなく人件費、広告宣伝費などについても考えなければなりません。
食材費のみ見ればプラスになったとしても、総合的に考えるとマイナスになる可能性があります。

また、収益につながるまでに時間がかかるアイデアである場合、それまで継続できるかも考えましょう。
可能であれば低コストで始められる施策から実施し、少しずつ規模を拡大していくことで、大きな失敗を防ぎやすくなります。

③安全性

最優先して考えなければならないのが、安全性に関することです。
どれだけ面白い取り組みであったとしても、少しでも安全性の問題がある施策は実行できません。
お客様はもちろん、従業員の安全を確保できないようなアイデアは採用すべきではありません。
さまざまな角度から安全面に関する検討が必要です。

たとえば、屋外でアクティビティを行うプランを提供する場合、晴れている日は安全に実施できても、天候不良時には危険を伴う企画もあります。
また、調理を伴う企画については、アレルギー対策や食中毒防止の衛生管理が欠かせません。

施設改修や設備を活用した企画を行う際は、建築基準法や消防法などの関連法令を確認し、事故防止を徹底することが大切です。
仮に何らかの事故が起こってしまった場合、ホテルの信用が大きく失われることになります。

④法令順守

法令順守についてもよく確認しておきましょう。
ホテル運営では守らなければならない法律が多々あります。

旅館業法や食品衛生法のほかは、新規のプランを検討する際は不当景品類及び不当表示防止法に該当しないように注意が必要です。
不当景品類及び不当表示防止法とは、不適格な表示や販売により消費者が被害をこうむるのを防ぐための法律をいいます。
たとえば、根拠なく「○○エリアで一番人気のプラン!」のようなプランを作るのはNGです。

また、クーポンや特典は景品規約に触れない形で提供しなければなりません。
法令に関する部分は「知らなかった」では済まされず、場合によっては利用者に迷惑をかけるおそれもあります。
法律に関するルールを理解したうえで柔軟に発想しましょう。

面白いアイデアは集客に必須

今回は、ホテルの集客を強化したい方向けに、経営に役立つ独自のアイデアを紹介しました。
具体的なアイデアの例や実施していくにあたり押さえておきたいポイントをご理解いただけたはずです。

他社と同じ取り組みをしていては、差別化は実現できません。
自施設ならではの魅力や強みを活かせるアイデアを展開していきましょう。

ただ、大きな強みである部分に自分では気づけないことがあります。
自社の魅力をどのように打ち出すべきか悩んでいる場合は、旅館・ホテル専門のコンサルティング会社・宿夢へご相談ください。
パートナーとして経営視点に立ちながらホテルの魅力を広く伝えられるような提案に力を入れています。

ホテル・旅館専門のコンサルティングなら株式会社宿夢

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コラム監修者

北村 遼 Kitamura Ryo
株式会社宿夢 COO

<略歴>

  • 上智大学を卒業
  • 大手企業向けERPシステムの開発・販売・サポートを行う企業に就職
  • 経営資源に関するノウハウを培った後に、高級宿泊施設の予約サイトを運営する「株式会社一休」に転職。高級旅館・ホテルを累計300施設以上担当。
  • 同時に、新サービス「一休.comふるさと納税」を2名で立ち上げ、初年度から事業の黒字化に成功。事業部長に就任し、事業をさらに急成長させた。

株式会社宿夢に参画してからは、1年で企業規模を倍にさせることに成功し、COOに就任。

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